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エクセルの代替ツール4選|DX推進に脱Excelをすべき業務、活Excelで有効活用する業務を紹介

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エクセルの代替ツール4選|DX推進に脱Excelをすべき業務、活Excelで有効活用する業務を紹介

多くの企業で日常的に使用されているExcelですが、DX推進の流れの中で「脱Excel」という言葉をよく耳にするようになりました。Excelは使いやすいツールである一方、データ管理やセキュリティ面での課題も抱えています。本記事では、Excel代替ツールの選び方や、どのような業務で脱Excelを進めるべきか、そして反対にExcelが最適な業務は何かについて詳しく解説します。最後まで読み進めることで、DX時代に適した業務改善のヒントを見つけることができるでしょう。

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企業でエクセルが広く活用される理由

長年にわたり、Excelは多くの企業で標準的なツールとして定着してきました。その背景には、使いやすさからコスト面まで様々な要因があります。Excelが企業活動に不可欠なツールとなっている理由を理解することで、代替ツールを検討する際の基準が見えてきます。

世代を問わず使えるExcelの普及率の高さ

Excelは長い歴史を持つソフトウェアであり、20代から60代まで幅広い年齢層の社員が基本操作に慣れています。新入社員からベテラン社員まで共通して使えるツールであるため、特別なトレーニングなしですぐに業務に活用できるという大きなメリットがあります。

また、学校教育や就職活動の段階からExcel操作が求められることも多く、社会人として基本的なスキルの一つという認識が定着しています。企業にとっては、すでにスキルを持った人材を活用できるため、研修コストを抑えられる点も重要です。

初期投資が少なく済むコスト面での優位性

多くの企業では、Microsoft Office製品のライセンスをすでに所有しているため、Excelを使用するための追加コストがほとんどかかりません。新しいシステムを導入する場合、初期費用や保守費用が発生しますが、Excelなら既存のリソースで対応できます。

特に中小企業では、専用システムの開発や導入にかかる費用を捻出するのが難しい場合もあり、Excelによる業務管理が現実的な選択肢となっています。コストパフォーマンスの高さは、Excel普及の大きな要因と言えるでしょう。

業務に合わせた柔軟なカスタマイズ性

Excelの最大の強みの一つは、その高いカスタマイズ性です。単純な表計算から複雑な関数、マクロを使った自動化まで、業務内容に応じて様々な形に調整できます。

例えば、営業部門では売上管理表や顧客リスト、経理部門では予算管理や経費精算フォームなど、各部署の特性に合わせたツールとして機能します。また、業務フローの変化に応じて、ユーザー自身が簡単に表の構成を変更できる点も大きな利点です。

データ交換がスムーズな互換性の高さ

Excelは業界標準のフォーマットとして広く認知されており、取引先や外部パートナーとのデータ共有がスムーズに行えます。CSVやXLSX形式は多くのシステムで読み込み可能であり、データ連携の際の互換性の問題が少ないのも大きなメリットです。

例えば、取引先から受け取った販売データをそのまま自社のシステムにインポートしたり、顧客情報を外部のマーケティングツールに取り込んだりする際にも、Excel形式であれば比較的スムーズに処理できます。

長年の使用による組織内の慣習化

多くの企業では、長年にわたってExcelを使用してきた結果、業務プロセスそのものがExcelを前提に構築されています。「これまでもExcelで問題なくやってきた」という考えが根付いており、変更の必要性を感じにくい状況が生まれています。

既存の業務フローを変更するためには、組織全体の合意や新しいシステムへの移行コストが必要になります。そのため、問題が明確化されない限り、従来通りExcelを使い続けるケースが多いのです。

エクセル業務で直面する主要課題

Excelは多くの利点がある一方で、ビジネスの現場では様々な問題を引き起こしています。特に企業規模が大きくなったり、データ量が増えたりすると、Excelの限界が見えてくることがあります。ここでは、Excel業務でよく見られる課題について詳しく見ていきましょう。

データの散在によるファイル管理の煩雑さ

Excelはファイル単位でデータを管理するため、長期間使用していると関連ファイルが社内サーバーやクラウドストレージ上に散在しがちです。必要なデータを探すのに時間がかかり、最新版がどれなのか分からなくなるケースも珍しくありません。

例えば、「売上データ2023」「売上データ最新版」「売上データ確定」など、似たような名前のファイルが複数存在し、どれが正しいデータなのか判断に迷うこともあります。このようなデータ散在は、業務効率の低下を招くだけでなく、間違ったデータに基づいた意思決定につながるリスクもあります。

個人のスキルに依存する属人的な業務体制

Excelを使いこなすスキルには大きな個人差があり、特定の社員のスキルに依存した業務体制になりがちです。マクロやVBAなどの高度な機能を駆使したシステムは、作成者以外には理解しづらく、その人が不在になると業務が滞る原因となります。

このような属人化が進むと、人事異動や退職時に知識の引き継ぎが困難になり、長期的な業務継続性に問題が生じます。また、Excel上級者に業務が集中することで、組織全体の生産性バランスが崩れることもあります。

セキュリティ面のリスクとデータ漏洩の懸念

Excelファイルは簡単にコピーや共有ができる反面、アクセス権限の細かい設定が難しく、セキュリティ面での脆弱性があります。パスワード保護機能はありますが、強固なセキュリティには不十分で、意図しないデータ漏洩のリスクが常に存在します。

特に個人情報や機密情報を含むファイルの場合、USBメモリへのコピーや誤送信によって外部に流出する危険性があります。また、共有フォルダに保存されたファイルは、適切なアクセス制限がなければ誰でも閲覧・編集できてしまいます。

大量データ処理時のパフォーマンス低下

Excelは一定量を超えるデータを扱うと処理速度が著しく低下し、フリーズやクラッシュを起こすことがあります。特に複雑な関数やピボットテーブルを多用すると、ファイルが重くなり操作性が悪化します。

例えば、数十万行に及ぶ販売データの分析や複数シートにまたがる集計処理などは、Excelの処理能力を超えることがあります。こうした状況では、作業効率が大幅に低下するだけでなく、データ破損のリスクも高まります。

同時編集の難しさによるコラボレーション制限

複数人での同時編集がスムーズにできないことも、Excelの大きな課題の一つです。一人がファイルを開いている間は、他のユーザーは編集できないか、読み取り専用モードでしか開けないケースが多く、チームでの協働作業に支障をきたします。

OneDrive上のExcelファイルでは同時編集が可能になりましたが、機能に制限があったり、編集の競合が発生したりと、完全な解決策とは言えません。また、変更履歴の管理も煩雑で、誰がいつどのような変更を加えたのかを追跡するのが難しい点も課題です。

脱Excelすべき4つの業務

DXを推進し、業務の効率化を進めるためには、Excel以外の専門的なツールに移行すべき業務も存在します。Excelは確かに便利ですが、大規模なデータ処理や複雑な業務には限界があります。ここでは、Excelの役割を見直し、脱Excelすべき4つの業務を紹介します。

1. 大量データを扱う分析業務

大量データを扱う分析業務は、Excelの処理能力の限界を超えやすい代表的な例です。数十万行を超えるデータセットの分析や、複雑なクロス集計などは、専用の分析ツールやデータベースシステムの方が適しています。Excelでは処理に時間がかかるだけでなく、クラッシュによるデータ損失のリスクも高まります。こうした業務には、Excelを使用するよりも、パフォーマンスの高いツールへの移行が推奨されます。

2. 複数部門や多人数で同時に編集が必要な業務

複数部門や多人数で同時に編集が必要な業務も脱Excel検討対象です。例えば、全社的なプロジェクト管理や、複数拠点での在庫管理などは、リアルタイムでの情報共有が重要になります。こうした場面では、クラウドベースの専用システムがより効果的です。

Excelでは、同時編集や情報共有のスピードに限界があり、複数のユーザーによる編集時にデータの競合が発生する可能性もあります。

3. 頻繁なバージョン更新が発生する文書管理業務

また、頻繁なバージョン更新が発生する文書管理業務もExcel以外のツールが適しています。報告書やマニュアルなど、版管理が重要な文書は、変更履歴が自動で記録されるドキュメント管理システムの方が管理が容易です。Excelでは手動での履歴管理が必要で、バージョン管理が複雑になりやすいため、専用ツールの導入を検討するべきです。

4. セキュリティ要件が高いデータ管理

個人情報や機密情報などセキュリティ要件の高いデータ管理は、アクセス権限の細かい設定やログ管理ができる専用システムへの移行を検討すべきでしょう。Excelファイルは容易にコピーできるため、情報漏洩のリスクが高いです。専用システムでは、アクセス制御が厳密に管理されるため、データのセキュリティが強化されます。

活Excelすべき3つの業務

DXを推進する上で、すべての業務からExcelを排除することが目的ではありません。重要なのは、Excelの強みを活かせる業務と、より専門的なツールに移行すべき業務を適切に見極めることです。業務の特性に応じた適材適所のツール選択が、真の業務効率化につながります。ここでは、Excelの強みを活かすべき業務を3つ紹介します。

1. 小規模なデータ管理や一時的な集計作業

小規模なデータ管理や一時的な集計作業には、Excelの柔軟性が大いに役立ちます。例えば、部署内の数十件程度の情報管理や、日々の業務記録などは、Excelの使いやすさとアクセスのしやすさが強みを発揮します。専用システムを導入するほどではない規模の業務には、引き続きExcelが最適なツールと言えるでしょう。

2. 一時的なプロジェクトや短期的な分析業務

一時的なプロジェクトや短期的な分析業務にもExcelは適しています。システム導入のコストや時間をかけずに、すぐに形にできる点が大きなメリットです。例えば、2〜3か月の短期プロジェクトの進捗管理や、単発のデータ分析などは、Excelで十分に対応できます。

3. 視覚的な資料作成

さらに、視覚的な資料作成においてもExcelを使う価値があります。グラフ作成機能やピボットテーブルは直感的に操作でき、プレゼンテーション資料や経営レポートなどの作成に適しています。データの可視化という点では、Excelは依然として使いやすいツールの一つです。

エクセル代替ツール4選とそれぞれの特徴・活用場面

DX推進の中で脱Excelを進める際に、どのような代替ツールを選べばよいのでしょうか。業務の特性や課題に応じて最適なツールは異なります。ここでは、Excel代替として注目されている4つのツールタイプを紹介し、それぞれの特徴と活用シーンについて解説します。

1. 業務自動化を実現するRPAツール

RPAツール(Robotic Process Automation)は、人間が行う定型的なPC操作を自動化するソフトウェアです。データ入力や転記、レポート作成など、これまでExcelで手作業で行ってきた業務を自動化することができます。

例えば、毎日のデータ抽出・集計作業や、複数システム間のデータ連携など、ルーティン化された業務に最適です。

RPAの導入は比較的容易で、プログラミングの専門知識がなくても、操作を記録しながら自動化シナリオを作成できるツールも多くあります。Excelに依存した定型業務を効率化したい企業にとって、最初のステップとして検討する価値があるでしょう。

2. データ分析・可視化のためのBIツール

BIツールは、複数のデータソースから情報を収集し、分析・可視化するためのプラットフォームです。Excelのピボットテーブルやグラフ機能では対応しきれない大規模データ分析に適しています。

BIツールを使えば、複数のデータベースやファイルからデータを取り込み、インタラクティブなダッシュボードを作成できます。

そして、BIツールの強みは、データの更新が自動化されるため、常に最新情報に基づいた分析ができること、そして大量データでもスムーズに処理できる点です。経営判断に必要なデータ分析や、部門横断的なデータ活用を目指す企業には特に有効なExcel代替ツールとなります。

3. チーム協働を促進するオンライン共同編集プラットフォーム

リアルタイムでの共同編集や情報共有を実現するクラウドベースのツールは、Excelの同時編集の限界を解消してくれます。Google Workspaceなどのオンラインプラットフォームでは、複数人が同時に同じファイルを編集できます。

Google スプレッドシートはExcelの代替として特に注目されており、リアルタイム編集、コメント機能、変更履歴の管理などが容易に行えます。

これらのツールは、特に地理的に分散したチームや、テレワークが増えた環境下での業務に効果を発揮します。また、変更履歴が自動保存されるため、「誰がいつ何を変更したか」を明確に管理できる点も大きなメリットです。

4. 業務プロセス管理のためのワークフローシステム

申請・承認フローや業務プロセスの管理は、Excelでは限界があります。ワークフローシステムを導入することで、業務の流れを可視化し、自動化することができます。

ワークフローシステムの導入により、これまでExcelで管理していた申請書や契約書などのプロセスを標準化・効率化できます。また、誰がどの段階で処理を行っているかが明確になるため、業務の透明性も向上します。承認ステータスの自動通知機能などもあり、業務の滞留を防ぐことができるでしょう。

エクセル代替ツール導入のための段階的アプローチ

Excel代替ツールの導入は、一度にすべての業務を切り替えるのではなく、段階的に進めることが成功の鍵です。急激な変更は社員の抵抗感を招き、かえって業務効率を低下させる恐れがあります。計画的なアプローチで、スムーズな移行を実現しましょう。

業務の棚卸しと優先順位付け

まず最初に行うべきは、社内のExcel業務の棚卸しです。どのような業務でExcelが使われているのか、どの程度の頻度で使用されているのか、どのような課題があるのかを洗い出します。この段階では、部門横断的な調査を行い、できるだけ多くの情報を集めることが重要です。

棚卸しが完了したら、脱Excelの優先順位を決定します。優先順位付けの基準としては、以下のポイントを考慮するとよいでしょう。

  1. 業務の重要度:ビジネスへの影響が大きい業務
  2. 課題の深刻度:現状のExcel運用で問題が多発している業務
  3. 移行の容易さ:比較的短期間で代替ツールへの移行が可能な業務

例えば、データ量が多く処理が遅いという課題を抱える売上分析業務や、セキュリティリスクの高い個人情報管理業務などは、優先的に検討すべき対象となります。

適切なツール選定と小規模な実証実験

優先順位が決まったら、各業務に適したツールを選定します。前述の4種類のツール(RPA、BI、共同編集プラットフォーム、ワークフローシステム)から、業務の特性に合ったものを検討します。この際、以下の点に注目するとよいでしょう。

  • 必要な機能が備わっているか
  • 既存システムとの連携は可能か
  • コストパフォーマンスは適切か
  • 操作の習得難易度はどうか
  • サポート体制は充実しているか

ツール候補が絞られたら、小規模な部署やプロジェクトで試験的に導入します。この実証実験では、実際の業務でツールを使用し、効果測定を行います。想定通りの効果が得られるか、予期せぬ問題は発生しないかを確認することが重要です。

社内教育と段階的な展開計画

新しいツールの導入には、社員の理解と協力が不可欠です。導入前に十分な説明会やトレーニングセッションを開催し、ツールのメリットや使い方を丁寧に伝えましょう。特に、長年Excelを使ってきたベテラン社員には、新ツールへの抵抗感が強い場合があるため、個別のフォローが必要かもしれません。

教育と並行して、段階的な展開計画を立てます。一度にすべての業務を移行するのではなく、部門ごとや業務プロセスごとに順次移行していくアプローチが望ましいです。例えば、以下のような段階を設定するとよいでしょう。

展開フェーズ実施内容期間の目安
第1フェーズ選定した部署での試験的導入1〜2ヶ月
第2フェーズ効果検証と改善点の洗い出し1ヶ月
第3フェーズ関連部署への段階的展開3〜6ヶ月
第4フェーズ全社展開と定着化6ヶ月〜1年

各フェーズで得られたフィードバックを次のステップに活かすことで、よりスムーズな導入を実現できます。

まとめ

Excelの代替を検討する際、すべての業務から一律にExcelを排除するのではなく、業務の特性に応じた適切なツール選択が重要です。大量データ処理やセキュリティ要件の高い業務は専用システムへの移行を検討し、小規模なプロジェクト管理はExcelの強みを活かして続けるなど、バランスの取れたアプローチが成功への鍵となります。

特に重要なのは、社員の理解と協力を得ることです。長年使い慣れたExcelから新しいツールへの移行には抵抗感もあるため、メリットを丁寧に説明し、十分なサポート体制を整えることが大切です。

これからのビジネス環境では、データ活用の質と速度が競争力を左右します。Excel代替ツールを戦略的に導入し、業務効率化とデータ活用の高度化を実現することで、企業のDX推進を加速させましょう。まずは自社の課題を明確にし、小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。

参考文献
https://www.workflow-ex.jp/column/excel-dx

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