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重量計算ツール
形状・寸法・材質/密度をもとに重量や体積が計算できます。重量概算の算出や重量計算の学習にご利用ください。
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重量計算の用途
製造・建設・物流・購買などの現場では、材料の「重量」を把握することが非常に重要です。例えば以下のような場面で、寸法と密度からの重量計算が役立ちます。
- 材料費や加工費の見積もり
- 輸送・積載計画の立案
- 構造設計における荷重計算
- 購買部門による発注数量の確認
密度とは?比重の違いとは?
密度とは、単位体積あたりの質量を表す物理量です。一般的な単位は g/cm³ や kg/m³ です。
例:鉄の密度は約 7.85 g/cm³。つまり、1 cm³の鉄は約7.85 gの重さです。
比重は、水の密度(1.0 g/cm³)を基準とした相対値ですので、単位はつきません。
例:鉄の比重は約 7.85(=7.85 ÷ 1.0)
実務では「密度」が計算に使われ、「比重」は感覚的な比較や現場判断に使われます。
よくある誤解
比重に単位をつけて記載していたり、体積に比重を乗じて重量を計算したりする例を散見しますが、厳密な概念としては、これは適切ではありません。
※水の密度(1.0 g/cm³)に比重を乗じて密度を算出してから体積に乗じるのが概念的には正しい。
密度の求め方
JISなどで材質ごとの密度がまとめられており参考としてい利用できます。
ただし、材質の構成元素や配分などの条件により、値が前後しますので、実務においては、正確を期すため、提供元から供給される成分表やミルシート(鋼材検査証明書)などにもとづいた値を使用する必要があります。
密度の例
- 鉄(SS400):7.85 g/cm³
- アルミ(A5052):2.68 g/cm³
- ABS樹脂:1.10 g/cm³
- コンクリート:2.30 g/cm³
- 木材(スギ):0.38 g/cm³
重量計算の基本式
重量は、以下の式で求められます:
重量(g)= 体積(cm³)× 密度(g/cm³)
mやkgの単位系では以下の式となります。
重量(kg)= 体積(m³)× 密度(kg/m³)
※ cm³のときにはg/cm³、m³のときにはkg/m³のように単位を揃えて算出する必要があります。
寸法から体積を求める方法
形状ごとに体積の求め方が異なります。
代表的例
- 直方体:長さ × 幅 × 高さ
- 円柱 :π × 半径² × 高さ
- 板材 :幅 × 長さ × 厚み
- 丸パイプ:π × (外径² − 内径²) ÷ 4 × 長さ
※ 寸法の単位が mm の場合、体積は mm³ になります。密度(g/cm³、kg/m³) との計算には単位換算が必要です。
まとめ
寸法と密度から重量を求めることは、設計者・購買担当・現場作業者の共通理解を生む重要なステップです。このツールと解説を活用して、重量計算についての理解と体験を深めていただけますと幸いです。
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